映画『アラジン』感想と考察
こんにちは、はんとです!
やっと重い腰を上げて、ブログを書き始めますw
レビュー第1弾です!
今回は、アニメがあまりにも有名な
不朽の名作アラジンの実写版✨
やっと!ブルーレイ買いましたよ!!
宝物が増えちゃったよ!!!
やった!!
◆おすすめポイント
個人的な評価は99点!
ほんとは100点でも良いくらいですが、嘘くさくなっちゃうのと、些細といえば些細ですがこうだったら良かったな〜っていう部分がなかった訳じゃないから。
アニメ版アラジンが好きな人、ミュージカルが好きな人、ファンタジーが好きな人、王道ストーリーが好きな人にとても向いてると思います!
アニメのアラジンが好きすぎて、実写版は見たくない。見なかった。なんて方もいるかもしれませんね。
おれはあえてそんな方にも強くおすすめします!
アニメのアラジン大好きで期待と不安でハードルはかなり上がってたはずなのに、この映画はそれを超えてきました。
みて!
◆アラジンのあらすじ(ネタバレなし)
まずは簡単なあらすじ!
アニメ版を知ってる人には不要かな?
アニメ版とほとんど同じです!
貧しくも清らかな心を持つ青年アラジン。
猿のアブーと共に、人生を変えたいと願いながらも、ものを盗んだりしながら生活しています。
一方で豪華絢爛な王宮で暮らす王女ジャスミン。なにひとつ不自由ないようにみえる彼女もまた、王族としての生き方を変えたいと願っています。
そして3つの願いを叶える魔法の力をもつランプの魔人ジーニー。
運命的な出会いを果たした彼らが、それぞれの本当の願いに気づき、叶えていく。
◆アラジン/メナ・マスード
主人公のアラジンを演じるのが、メナ・マスード。
1991年9月17日生まれ。
いくつかのドラマや映画に出演はしてますが、代表作と言えるものはありませんでした。間違いなく本作が彼のそれになるでしょう。
イケメンです!
表現が難しいんですが、ちょうどいいかっこよさなんですよね。
泥棒してるときは、それなりレベルのルックスに見えるんですが、綺麗な格好したときはかなりかっこよくて、、
話し方や仕草が軽やかで、優しく柔らかく、そして頼り甲斐も感じさせる。まさにアラジンそのもの。動画でみてもらうとよりそう感じられると思う。
実写版のアラジンは、アニメと同様にコソ泥しながら生活している青年。
アニメと比較して最も変更点がないキャラクターかもしれないですね。
かなり運動神経がよく、アクロバットなアクションやダンスを披露してくれます。
かっこいい。
◆ジャスミン/ナオミ・スコット
王女ジャスミンを演じるのがナオミ・スコット。
1993年5月6日生まれ。
代表作『パワーレンジャー』
リブート版チャーリーズエンジェルにも出演
エキゾチックな顔立ちと、引き込まれるような高い演技力が魅力。
おれはパワーレンジャーで知りました。ピンク役だった。
声が綺麗で、歌がかなりうまいです。びっくり。
アニメにはなかったジャスミンのソロ曲があるんですが、演出とその歌唱力のおかげで屈指の名曲&名シーンになってます。
ジャスミンは、アニメでも重要なポジションでしたが、"アラジンの恋の相手"としての側面が強かったですね。
実写ジャスミンには、アニメ版以上に、重要な役割を持ちます。
ジャスミンもまた、自分の願う生き方をするため、極めて強い信念に基づいて行動します。
アラジンとのロマンスにおいて、わりとあっさり恋に落ちたアニメと比べて、実写では2人の心理描写が豊かになっています。
画面にいるだけで、圧倒的な存在感を放ちます。
強く美しくかっこいい女性。
◆ジーニー/ウィル・スミス
ランプの魔人ジーニーを演じるのは、みんなご存知ウィル・スミス!
1968年9月25日生まれ。俳優、ラッパー。
代表作『バッドボーイズ』、『インデペンデンス・デイ』、『ハンコック』など
言わずと知れた大スターですね。
ジーニー役を発表されたとき、驚きと不安と期待と様々な気持ちが湧いた方もいたのではないでしょうか、、
ネットでは青いウィル・スミスなんて言われ方もしてました。
が、
見事にジーニーを演じていました!
さすが!やっぱりすごい。ウィル・スミス大先生。すごい。スターだ。
違和感があるとかないとかもうそういう次元じゃなく、劇中でジーニーが出てきたで「え、こいつ何者!?」みたいに思わせてくれて、そこからはもうずっと彼のターンです。
ジーニーの魔法にかかりっぱなしになりますよ。
キャラクターとしてのジーニーは、アニメと同様すごい魔法の力を持った魔人です。
すごい存在なのにコメディリリーフとしての役割を持っている点も同様です。
そこに加えてジーニーにも、願う生き方があって、それはアニメでも描かれてましたが、より強調されました。
さらに魅力的になったと思います。
◆日本語吹き替え版
アラジン→中村倫也
ソフトなところがアラジンぽくて良かったと思います。
一部界隈で、歌下手の疑惑がかけられていましたが、下手ではなかった。ただしうますぎっていうこともなかった。
で、ここからが声を大にして言いたいのだけど、その歌い方がすごくすごくすごくすごくアラジンにマッチしてて非常に良かった。
アラジンはそもそもごく普通の心清らかな青年なので、抜群の歌唱力でかっこつけて歌われたら、ちょっと違うなって感じません?
気持ちを込めて、丁寧に歌ってくれたので、本当にアラジンが歌ってるように感じました。
演技も大きく気になるところはなかったです。
ジャスミン→木下晴香
歌うまでそこがピッタリだった!
芯があって、鋭ささえ感じるほどに透き通ってて、綺麗で。イメージに合います。
ただアニメのジャスミンの声に慣れすぎてると最初は違和感がある人もいるかも。
アニメのジャスミンはちょっと色っぽくて艶のある感じだったので。
先述のとおり、今回実写化にあたってジャスミンには新しい役割が与えられているので、そこを考えればはまり役だと思います。
演技も大きく気になるところはなかったです。
アニメと同じ山ちゃんです。天才。
観る前から安心できた。
もちろん観た後も。
アニメよりもふざけすぎず、人間みを帯びた声色になっていて、なのにちゃんとジーニーってわかるという神業。
当然歌声も良いです。
日本での大ヒットにかなり貢献された方じゃないかと勝手に思ってます。
侍女ダリア役に人気声優の沢城みゆき。
安定の演技。ジーニーと並んでコメディリリーフを担うダリアですが、明るくキュートに演じられていてさすがだなと思いました。
最初は正直、声も演技もちょっとだけ違和感ありました。
物語に引き込まれて、次第に気にならなくなっていった感じです。
◆音楽
アニメにも登場した曲に加えて、ジャスミンのソロ曲があります。
最初にまとめて話しちゃうと全部よかった。
おれは音楽のパートが始まるたびに泣きました。笑
映像が美しすぎて、アグラバーにやってきたんだなって実感する。
サビで鳥肌。
・ひと足お先に
軽快な感じが好き。アラジンのアクションも見どころ。好き。
・フレンドライクミー
ジーニー節が炸裂してる曲。
好きすぎて涙しか出ない。
・アリ王子のお通り
神。アニメでも好きなシーンだけど、実写版でも最高。ド派手なパレードとともに。
ウィル・スミスの色気もよかった。
・ホールニューワールド
神。言わずと知れたやつ。
アラジンとジャスミンの歌声が非常に役に合ってて、シーンも相まってとってもドラマチック。鳥肌。泣く。アガる。
・スピーチレス〜心の声
実写版で追加された曲。アニメにはなかったジャスミンのソロ曲。
ディズニーがアラジンを実写化した理由はこのシーンを描きたかったからなんだろうな、と勝手に思った。
飾り物としての生き方を強要されてきたジャスミンの魂の叫び。抑圧された人たちに立ち上がる勇気をくれる名曲。
ナオミ・スコットの迫真の演技と歌唱力。
鳥肌。泣く。やばい。
◆まとめ
そんなこんなで個人的にはとてもおすすめの映画です!
ストーリーはわりと王道で、アニメ版とだいたい同じ。
深く考えなくても楽しめるし、気づくと深みのある描写が盛り込まれている名作。
猿のアブーも魔法のじゅうたんもかわいいし、映像も音楽も最高です。
子どもから大人まで楽しめる作品だと思います。
価格:3,557円 |
以下ネタバレあり
観てない方、ネタバレ嫌だ!という方はここまでで😊
もう観たよ!とか気にならないよ!という方は引き続きお願いします!
ちょこちょことアニメとの相違点は書きましたけど、結構な変更点ってやっぱりジャスミン関連かなと思ってます。
個人的な解釈を書いてみますね。
◆ジャスミンの願う生き方
アニメでは王宮の外の暮らしに憧れて、飛び出したいと願っていました。
実写では、むしろ王族として責任を持って政治に関わり、民のためになりたいと願う女性として描かれました。
これは最近ディズニーが過去のアニメの実写化を頻発させてるところに通じてて、抑圧された生き方の女性たち(過去のプリンセスたちなど)を開放し、誰もが自分らしく生きていくという現代のディズニーの思いが感じられますよね。
アニメを好きな側からすると、最初はなんで変えたんだろ?と違和感もあったりはしましたが、今ここでアラジンを実写化する意味はまさにこのためなんだろうと解釈しました。
逆にアニメ通りのジャスミンのままにするつもりなら、実写化する必要はなかったと思います。
◆ジャスミンが飛ぶのをためらった
冒頭、アラジンとともに逃げるジャスミン。
屋根から屋根へジャンプするシーンで、ジャスミンはためらいます。
アニメだと気が強い性格なのもあるかもしれませんが、わりと臆することなく飛んだら跳ねたりしてましたよね。
理由は2つあるかなと思っていて、1つはリアリティを出すため。王宮暮らしをしていたわけだから、こんなアクション簡単にできなくて当たり前だもんね。
2つめが、成長や絆をみせるため。
後半、ジャファーに迫られたジャスミンが、高い城から飛び降りるという場面があります。
ここではためらいなく飛び降りてるんですよね。冒頭の屋根ジャンプより危険なのに。
結果的にアラジンおよび魔法のじゅうたんにキャッチしてもらって無事なんですけど。
ジャスミンが飛び降りるまえ、彼方からじゅうたんに乗って飛ぶアラジンの姿が見えます。
それを見て、自分を受け止めてくれるだろうと信じ、ジャスミンは飛び降りたんだと思います。
ジャスミンはこの直前にアラジンの本当の姿を知ったばかりです。でも、自分を受け止めてくれると確信し、怖がりもためらいもせずに飛び降ります。
しかもこれは単に自分を助けてほしかったわけではないと思います。
父を救い、ジャファーに立ち向かうために、アラジンを信じて、高いところから飛び降りた。
のではないかと勝手に思ってます。勝手にねw
ほかにも、アニメではジャファーの隙をつくるためにわざと魅了されたふりをして、キスをします。
ジャスミンの機転の利く知性を表せているとは思います。
ただ、この色仕掛けはジャファーの隙をつくるという意味では数ある手段の中の1つでしかありません。
たとえば仮にジャスミンが武芸に長けていたのなら、武器を手にとりジャファーに隙を作っていたはず。
多少強引な解釈かもしれませんが、色仕掛けで足止めするというのは、すなわち武器が美貌しかない、と受け止めることもできます。
繰り返しますが強引な考えかもしれません。
でもこれ重要なことで、抑圧された女性を開放するということを考えたとき、実写でジャスミンに色仕掛けをさせなかったのは、ジャスミンにはいくつもの強みがあって(その中には美貌というのもあるかもしれませんが)、窮地に立たされてもいくつもの選択ができることを表す変更点だと思うんですよね。
ジャファーの魔法を振り払って立ち向かい、ハキームを言葉の力で取り戻す。
ジャスミンは若さゆえに未熟な部分もあるように見えますが、非常に強い女性だと思います。
アニメ版が悪いわけじゃないですよ。
時代に合わせての(もっというと時代という変な概念で押さえつけられてきたものを本来の形に戻す)、という変化だと思います。
◆ジャスミンの結末
アニメでは、ジャスミンのパパである王様が法律を変えて、アラジンと結婚をさせてくれます。
実写では、アラジンと結婚するというラストは同じだけど、決定的に違うところがありました。
ジャスミンが国王になるという点。
ジャスミンが、人に与えらるのでなく、自分の力で掴み取ることを明確に許されたシーンです。
アニメでもジャスミンは自分が王になったら〜という発言をしてます。
民を思う気持ちや、高い知性はもともと描かれてるので、国王になれたのはジャスミンの変化というより、周りの変化ですね。
以上、個人的な解釈も含む長文になりましたが、なにかの参考になったりすれば嬉しいです!
みなさんも映画の気づいたこととか、思ったこと、今回のレビューや解釈についてそれは違うと思うよみたいなご意見あったらたくさん教えてほしいです!!
価格:3,557円 |
ちなみにサントラ買いました?
デザートムーン入ってたら最高だった😭
入ってなくても最高だけど😊
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